バタフライガーデン(本学学生向け)

概要

1. 教材園の特徴

 大学に隣接する青葉山では、日本に生息するチョウの約1/3にあたる80種類ものチョウが観察できます。それらのチョウを大学キャンパスに呼び寄せ、"生きた教材"として活用しようという試みが「バタフライガーデン」です。 
 バタフライガーデンとは、チョウのために植物を育て、チョウとともに季節の移ろいを感じ、チョウとの共生を楽しむ庭のことです。チョウや花を楽しむと同時に、身近な場所にチョウが生息しやすい自然環境を取り戻すための試みでもあります。ここでは、四季をとおしてチョウの観察や飼育、食草栽培などの活動に取り組み、教員を目指す学生たちに対し、自然に親しむ機会を提供しています。学生たちが、豊かな自然の中での体験活動を通して、命や自然の大切さを理解し、地域が抱える問題を発見し、問題解決に向けて自ら行動する力を身につけることを期待しています。

2. 児童・生徒に何をまなばせたいか

 現代の子どもたちにとって、いちばん身近な自然は「校庭」です。そこにチョウが好む草木を植えるだけで、四季それぞれに花が咲き、チョウが舞い、野生の生きものたちでにぎわう校庭へと変わります。子どもたちはバタフライガーデンで日常的に生命あふれる世界を体験し、自然の大切さを肌で感じることができます。校庭が変われば、子どもが変わります。子どもが変われば、学校が、地域が変わっていくはずです。バタフライガーデンでは、五感を通してチョウを中心とした動植物の観察を行い、自然の面白さを実感してほしいと思います。

3. 体験学習や指導上の留意点・注意すべき点

 チョウがよく集まる花はどれか、幼虫がよく観察できる植物はどれか、といったテーマを持って観察を行うことで、チョウと植物との関係性や生態系のしくみが理解できるようになるはずです。また、バタフライガーデンに植栽されている植物には香りの強いものが多く、五感を通して自然観察を行ってほしいと思います。
 なお、バタフライガーデンには、スズメバチやアシナガバチが飛来することもありますので、刺されないように細心の注意を払う必要があります。また、野良猫の糞が落ちていることもありますので、踏まないように気をつけてください。

教材園における学習の手順

①観察・体験に必要な準備

特になし

②成虫の観察

・ どんな花にチョウが多く見られるのかを観察しよう。
・ ブッドレアに何種類のチョウが来ているか、観察しよう。
・ チョウの鱗粉を観察し、鱗粉の役割を考えてみよう。
・ 天敵は何かを考えてみよう。
・ オスとメスの行動の違いを見分けよう。
・ 体のつくりを観察してみよう。

③幼虫の観察(体験)

・ どんな植物で見られるのかを観察しよう。
・ 幼虫の巣や食べ跡(食痕)を観察してみよう。
・ 天敵はどんな生き物かを推測してみよう。
・ 色や模様から、保護色や擬態の意味を考えてみよう。
・ 飼育して、体のつくりを観察してみよう。

④蛹の観察(体験)

・ 飼育して羽化シーンを観察してみよう。
・ 天敵はどんな生き物かを推測してみよう。
・ 色や模様から、保護色や擬態の意味を考えてみよう。

教材園における演習問題の例

教材園での観察・体験を行った際に、下記のような演習問題を出題することができます。

チョウの体験に関する問題

Q1 チョウの生態的特徴について述べよ
Q2 バタフライガーデンの維持管理法について述べよ

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